耳鳴り

2020-09-24

耳鳴り
耳鳴り日本でおよそ300万人が「耳鳴り」に悩んでいるとされています。じつは、症状の悪化に脳の働きが大きくかかわっていることが分かってきたそうです。
耳鳴り治療の最前線と、改善のヒントをNHKガッテン!2020年9・10月号が紹介しています。

キーン、ブーン、ジーッといった音が聞こえる耳鳴り。原因はさまざまですが、なかでもひどい症状が3か月以上続く状態は、「慢性耳鳴り」と呼ばれます。
耳鳴りの症状が悪化すれば、日常生活に支障をきたすこともあります。病態が解明されてきたのは近年で、2019年に初めて、医療現場で診療の指針となる『耳鳴診療ガイドライン』がまとめられました。
それによると、耳嗚りの悪化には「人間の注意力」が深く関係することが明らかになったのだそうです。


耳鳴り証明したのは、イリノイ大学のファティマ・フセイン准教授らの研究チームです。

MRIで安静状態の脳を調べるにあたり着目したのが、注意力に関係する「楔前部」と呼ばれる場所でした。
本来、安静にしているときは活動が弱い部位ですが、重い耳鳴りの症状に悩む人は、耳鳴りがない人に比べて楔前部が過剰に働いていることが判明したのです。

つまり、注意力の過剰な働きを抑えられれば、耳鳴り患者の多くは苦痛が軽減し、重症度が下がると考えられます。
そのためには、注意力をオフにすることです。しかし、無自覚に耳鳴りに注意が向いてしまい、より耳鳴りが大きくなるという、悪循環に陥る人が多いのも実状です。


耳鳴り耳嗚りに悩む人の多くが一番つらいのは、寝るときです。そこで‟雑音”が眠りの救世主となるワザ「音響療法」を同誌では紹介していました。

音響療法は脳の注意力を利用した、慢性耳鳴りの治療法のひとつです。用いるのは、滝や小川などの音です。
滝の音は、「ホワイトノイズ」と呼ばれる雑音に特徴が似ていました。適切な音量で流せば、ほどよく耳鳴りの音を隠し、自然と耳鳴りに注意が向きにくくなるのです。お気に入りのホワイトノイズを眠りに役立ててみてはいかがでしょう。

配信 Willmake143

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