1月, 2018年
冬のダイエット・ドリンク
日経ヘルス2018年2月号に、冷えた体を温め、代謝もアップさせる最適のドリンクとして、
ショウガ&カツオだしが紹介されていました。
このドリンクが冬のダイエットにいい理由は、
●カツオだしには、うまみ成分のイノシン酸、ペプチドのアンセリンが血流を促すため、
冷えが改善したという報告がある。
●カツオだしに含まれるアミノ酸のヒスチジンが、脳内でヒスタミンに変化して熱産生を
高め、脂肪の消費を高めることが分かっている。 (文教大学健康栄養学部長の
中島滋さん)
●カツオなどヒスチジンが豊富なたんぱく質の摂取量が多いと、「BMIや体脂肪率が低く、
体脂肪蓄積量も少ないことも確認されている」(中島滋さん) ということです。
カツオだしの効果をさらに高めるために、“飲むだし” に代謝を上げるショウガの薄切りを加えて下さい。
ショウガに含まれるジンゲロールやショウガオールといった辛味成分が血流を促し、代謝を上げ、冷え解消に役立つからです。
これらの辛味成分は、交感神経を活性化して熱を生む作用があり、ショウガとカツオだしを一緒にとることで、より代謝アップ効果が期待できます。
加熱したショウガも残さずぜひ食べてと書いてありました。
配信 Willmake143
老けない“最強野菜・フルーツ”
週刊文春2018年1月25日号に「老けない最強野菜・フルーツ」という記事が載っていました。
健康のために野菜をとらなくてはと、毎日せっせと 「千切りキャベツ」 を食べていないだろうか。外食でポテトサラダを注文して、野菜をとった気になっていないだろうか。
体をサビさせない抗酸化物質を豊富に含み、老化防止に欠かせない野菜だが、“色の薄い”ものばかりではその若返り効果をあまり期待できないと書いてありました。
甲南大学名誉教授の田中修氏は 「野菜や果物は、紫外線による活性酸素の害から自分の体を守らなければならないという人間を同じ課題を抱えていて、自分で抗酸化物質を作り出しています。
強い太陽が当たる場所で育つ植物ほど紫外線の害を消すために、より多くのきれいな色素を作って、ますます鮮やかな色になる傾向があります」 と話しています。
野菜や果物の鮮やかな色のもとになっているポリフェノールやカロテノイドは、数千種類も存在します。そのため、野菜や果物の種類を多く摂るほど、少しずつ違う抗酸化物質を摂り入れることができるそうです。
ポテトサラダはキュウリやジャガイモなどが含まれますが、糖質と脂質が多く、野菜というよりは主食に近い。
マカロニサラダも同様で、ご飯とポテトサラダを一緒にとり過ぎると肥満の原因になるそうです。
記事には、「老けない野菜・果物」 効能別ランキングが紹介されていました。
果物の若返り力を十分に活かすなら、食べる時間帯は「朝」です。
朝の果物は金、昼から15時までは銀、15時から18時までは鉄、18時以降は鉛と言われています。
果物に含まれる糖類がエネルギーに変換されやすいため、夜に食べた場合は、エネルギーが過剰になりやすく、体内に脂肪として蓄えられてしまいます。
一方、野菜は1日3食摂るのがベストです。老けないためには血糖値を安定させ、血管を若々しく保つことが必須。食後血糖値の急上昇を防ぐためにも、食べ始めは「野菜から」が基本だそうです。
配信 Willmake143
高齢者と薬
「1度に5〜6種類以上の薬を服用する高齢者は多い。どれも必要な薬剤ならよいが、中には不要な薬を漫然と飲み続け、副作用が生じるケースもある。高齢者の多剤服用の解消にどう取り組めばよいのか」という書き出しで始まる記事を毎日新聞が2018年1月24日に載せていました。
高齢者の多剤服用問題に取り組む病院があるそうです。
国立病院機構栃木医療センター(宇都宮市)のポリファーマシー外来です。
簡単に言えば、高齢者が服用している薬剤をチェックして、必要性を再検討する外来です。
ポリファーマシー(ポリは「多い」の意味)一般に多剤服用又は多剤併用と訳されています。
何剤から多剤というかの定義はありませんが、一般には5〜6剤以上を指すそうです。
高齢患者の多剤服用は以前から問題になっていました。要因としては 「高齢者は数多くの慢性疾患を抱えている」 「複数の診療科が別々に処方する」 「患者が薬を欲しがる」 などがいわれています。
日本老年医学会は 「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」(15年) をまとめ、その中で抗精神病薬や睡眠薬、抗血栓薬、糖尿病薬など19分類の 「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」 を作ったと記事には書いてありました。
医薬品のリスクコミュニケーション問題に詳しい山本美智子・昭和薬科大医薬品情報部門教授は 「医師と患者はパートナーシップに基づいて治療するという共通認識を持ち、正直に気持ちを伝えることが大事だ」として多剤服用を防ぐ10カ条を紹介していました。
配信 Willmake143
かむ力低下=衰えのサイン
年とともに歯や舌などの機能も衰えていきます。食べこぼしやむせることが増えるといった口のまわりのささいなトラブルを、全身の衰えのサインととらえる 「オーラルフレイル」 という考え方が医療現場で注目されていると2018年1月10日の朝日新聞が伝えていました。
フレイルは 「虚弱」 をあらわす英語に由来し、健康と要介護状態の中間地点を意味します。
加齢などの影響で口の機能が衰えると、かみにくいと感じる。肉や根菜などかたいものを避け、パンやうどんなどやわらかい食べ物を選びがちになり、栄養が偏る。
ここで対策をとらないと、かむ機能はどんどん落ちていく。食べられるものがますます減り、食欲や体力が低下し、低栄養や筋力の低下、ひいては要介護状態になりやすくなる。
口の衰えが、要介護の始まり。いわば 「人は口から老いる」 との考え方だと書いてありました。
オーラルフレイルの概念を提唱した飯島勝矢・東京大教授(老年医学)らが、約2千人の高齢者を約4年間追跡すると、オーラルフレイルの人は、死亡や要介護状態になるリスクが約2倍、高かったそうです。
「4年の短い期間でも差が出た。かめない食品が増える、滑舌が悪くなるなどひとつひとつでは生活に困らないが、ささいな衰えの積み重なりが、本人の健康に大きなダメージになる」 と飯島教授は語っています。
どうしたら予防できるか。東京都健康長寿医療センターの平野浩彦・歯科口腔外科部長は 「食事の際に食べこぼしやむせることが増えたり、滑舌が悪くなったと指摘されたりしたら、オーラルフレイルの可能性を考え、かかりつけの歯科医に相談してほしい。早めに対処し、定期的に経過を見てもらうことが大切だ」 と話しています。
配信 Willmake143
歯周病で認知症悪化
朝日新聞デジタル版が、2018年1月5日に、歯周病が認知症の症状を悪化させる仕組みを、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)、名古屋市立大学などの研究グループが解明したことを配信していました。
名古屋市立大学のプレスリリースには次のように書いてありました。
超高齢社会のわが国では、認知症患者数が460万人を超え、今後もその数は増加すると予想されています。認知症のなかで、その6割以上を占めるのがアルツハイマー病と考えられています。
アルツハイマー病ではアミロイドβという蛋白質が脳内に蓄積され、20数年を経て認知症を発症すると考えられています。
一方、歯周病は50才代からほとんどの人が罹患する慢性疾患であり、全身性に慢性炎症が継続する病態と考えられています。
従来から、歯周病は認知症の危険因子あるいは増悪因子であるとの疫学研究成果報告がありましたが、両者の因果関係を分子レベルで明らかにした研究はありませんでした。
歯周病がアルツハイマー病を増悪をさせる、あるいは発症危険因子であることが明らかになれば、歯周病の治療や口腔ケアにより疾患発症並びに進行を予防・軽減できる可能性があることから、本研究を行いました。
歯周病がアルツハイマー病分子病態と記憶学習能力の増悪をもたらすことを世界で初めて明らかにしました。
配信 Willmake143