5月, 2019年

老化のトリセツ

2019-05-20

老化のトリセツ
老化のトリセツ日経ヘルス2019年6月号の特集は「医師に教わる 今する−5歳!老化のトリセツ」でした。
同誌が行った「あなたは実年齢より若く見られたい?老けて見られたい?」というアンケートに実に75%以上の人が「若く見られたい」と回答。
平均で、現在は「2.24歳若く見られる」と感じているものの、理想はより高く「4.02歳若く見られたい」と考えていることがわかったそうです。



老化のトリセツ一方で多く寄せられたのが、「若く見られたいし、若くいたいけれど、お金と時間はかけたくない」という意見です。
これに対し、アンチエイジングに詳しい医師たちは、まず食事や運動など、基本的な習慣を見直せばいいと話しています。
愛媛大学の伊賀瀬道也教授は、体内年齢が見た目年齢に影響することを指摘しています。
昔から、見た目が若い人は元気だといわれてきたが、今それが科学で証明されつつあるそうです。


老化のトリセツでは、体の内側を若く保つためには、何をすればいいのか。
「海外の多くの研究から総合すると、運動、食事、精神、環境をどうコントロールするかに尽きる。

なんといっても、運動がもっとも重要。食事はやや量は控えめで、偏りがないこと。
さらに、瞑想などによる精神の安定と快適に暮らす環境が必要」だと近畿大学アンチエイジングセンター副センター長の山田教授は述べています。
現在の生活が右の4つの基本を満たしているか、確認しましょう。

配信 Willmake143

歯で認知症を防ぐ

2019-05-11

歯で認知症を防ぐ
歯で認知症を防ぐ週刊文春2019年5月2日・9日ゴールデンウィーク特大号に「歯で認知症を防ぐ」という記事が載っていました。歯と認知症の関係について研究する、神奈川歯科大学大学院歯学研究科の山本龍生教授が、こう解説しています。



歯で認知症を防ぐ「我々の研究班は、まず、愛知県知多半島に住む65歳以上の、認知症と診断されていない健康な人4425人の、歯の本数や義歯の使用状況を把握しました。
4年間の追跡調査を行い、健康だった方と認知症になった方の歯の状態を比較した結果、自前の歯が「20本以上ある人」に比べ、自前の歯が10本以下で、義歯も未使用の「歯がほとんどない人」は、認知症になるリスクが1.85倍も高いことが分かったのです。
固い食べ物などを「何でも噛める人」に比べ「あまり噛めない人」は1.25倍、「かかりつけ歯科医がある人」に比べ「ない人」は1.44倍リスクが高いこともわかりました。
自前の歯が少なくても、手遅れということはない。正しい入れ歯を装着すれば、認知症発症リスクを抑えられる可能性が高い」ということです。

なぜ歯が少ないと認知症リスクが高まるのか。山本教授の説明はこうです。
「最近の研究で、咀嚼というという行為が認知機能と深く関係していることがわかってきています。
歯の根元には、歯根膜というクッションのような組織がありますが、噛むことでここが刺激され、その信号が神経を通じて脳の海馬や扁桃体といった記憶を司る部分に伝わり、活性化させると考えられています。
噛む際に咀嚼筋という頬の筋肉を使いますが、この筋肉刺激が同じく海馬や扁桃体へと伝わっているという報告もあります」。
さらに、咀嚼することによって脳への血流が増えることも、認知機能の維持に関係していると考えられています。
噛むと歯根膜に圧力が加わり、沈み込む際に、ひと噛み約3.5mlの血液が脳へ送られるそうです。
そして重要なのは、かかりつけの歯科を作ることです。かかりつけ歯科で3ヶ月に1回の歯のメンテナンスをしてもらうことがよく噛み、よく食べることに繫がる。
そしてそれが、認知機能の維持にもつながる。まさに高齢者は“歯が命”なのですと記事には書いてありました。

配信 Willmake143

高血圧防ぐレモン、キウイ

2019-05-07

高血圧防ぐレモン、キウイ
高血圧防ぐレモン、キウイ2019年5月2日の毎日新聞に日本高血圧学会が先月、高血圧治療ガイドライン(指針)を改定し、成人の降圧目標を引き下げたという記事が載っていました。
学会の新指針によると、降圧目標は、75歳未満の最高血圧が前回指針の「140ミリHg(水銀)未満」から「130ミリHg未満」に、最低血圧が「90ミリHg未満」から「80ミリHg未満」に引き下げられました。
改定に携わった学会理事の市原淳弘・東京女子医大教授は「薬に頼らず、生活習慣を改善して血圧を下げるよう努力してほしい」と訴えています。
血圧を下げるのに効果的なのが食生活の見直しです。人は余分な塩分を体内に取り込むと、血圧を上げて腎臓に送り込む血流量を増やし、尿と一緒に排出しようとします。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、1日の塩分摂取量の目標値は成人の男性で8グラム、女性で7グラムですが、実際には男女とも2グラム以上も上回っているそうです。
そこで心掛けたいのが、塩分の排出を促す食事法。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどの物質は塩分を排出する作用があるので、市原教授は「それらを多く含む果物や野菜、牛乳などを積極的に取り入れるのが望ましい」と記事の中で述べています。



高血圧防ぐレモン、キウイ具体的に何を食べたらいいのか。おすすめなのがレモンだと書いてあります。
皮にはポリフェノール、果汁にはフラボノイドが含まれ、降圧の可能性を示唆する海外の研究もあるそうです。
また、アミノ酸の一種で、血圧の上昇を抑える物質とされるGABAを多く含むトマトもおすすめとのことです。



高血圧防ぐレモン、キウイ高血圧の原因の一つに加齢があります。人は血管をしならせることで、血液を末端の組織に送り届けています。
年齢とともにこのしなやかさが失われるため、体が血圧を上げて末端にまで血液を送ろうとします。
そこで注目されるのがキウイです。塩分を排出するカリウムのほか、抗酸化作用のあるビタミンCや、しなやかな血管づくりに欠かせないビタミンAやE、食物繊維も豊富なフルーツだそうです。食べ過ぎにご用心。



高血圧防ぐレモン、キウイ食事以外にも血圧を下げる方法として、手軽に家の中でできる「ゾンビ体操」が記事の中で紹介されていました。
朝昼晩に3回ずつ行うと1日30分のウォーキングと同じ運動量になるとのことです。
「誰でも簡単にできる食事や運動で、弾力のあるしなやかな血管を保ち、高血圧や動脈硬化、心疾患の予防につなげてほしいという専門医のコメントが記事の最後に載っていました。

配信 Willmake143

フレイル予防の食事ガイド

2019-05-04

フレイル予防の食事ガイド
フレイル予防の食事ガイド食事でどの程度の栄養素を取り込むのが望ましいかを示す「日本人の食事摂取基準」が来春、5年ぶりに見直されます。
3月に厚生労働省が示した改定案では、要介護になる手前の状態を指す「フレイル」への対策が初めて盛り込まれると2019年5月2日付の毎日新聞が報じています。

これまでの食事摂取基準は、健康維持と生活習慣病(高血圧症、糖尿病など)の予防を目的に策定されてきました。
2020年版の案は基本方針に「社会生活を営むために必要な機能の維持と向上」を追加し、加齢で足腰が衰えるフレイルの対策に触れています。
改定案は「たんぱく質不足がもっとも直接に、強い影響を及ぼすと考えられる疾患がフレイル」だと指摘しています。
2013年に発表された65歳以上の日本人女性約2100人対象の研究によれば、1日70グラム以上のたんぱく質を取ると、1日63グラム未満の場合と比べてフレイルの率が最大4割減ったそうです。



フレイル予防の食事ガイド2020年版の「日本人の食事摂取基準」策定検討会座長の伊藤貞嘉医師(公立刈田総合病院特別管理者)は、基準改定の狙いについてこう語っています。
「2025年までに団塊の世代は全員、75歳以上の後期高齢者になる。社会生活を営むための機能維持が極めて重要になるため、疾患の前段階の低栄養やフレイル対策を初めて盛り込んだ。
たんぱく質は筋肉の維持に役立ち、糖の代謝や脂肪燃焼にも重要な役割を果たす。高齢者はたんぱく質を食べられなくなると寿命が短くなる。ビタミンDは摂取量が少ないと骨折のリスクが高まる。

2020年版は、集積したデータのエビデンス(科学的根拠)に基づき、栄養学、認知症や生活習慣病、予防医療の専門家らが議論して数値を決めた。
だが、食事は個人の好みに大きく影響し、どれくらい食べられるか個人差もあるので「どういう食事を取れば基準を満たすか」は示しにくい。
そこで、加齢で運動機能が低下する「フレイル」と呼ばれる状態になるのを防ぐための食事ガイドを、厚生労働省が初めて作る。一般向けにイラストや写真を多用して内容を伝える」ということです

配信 Willmake143

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