健康保険証とマイナンバーカードの一体化
健康保険証とマイナンバーカードの一体化―。岸田政権が10月、突如打ち出した方針には賛否さまざまな意見があります。なぜ保険証は廃止されるのか、切り替えにはどんな手続きが必要かについて2022年12月8日の朝日新聞が伝えています。
政府は2024年秋をめどに現在の保険証を廃止し、マイナンバーカードを保険証としても利用する「マイナ保険証」に一本化する考えです。今は従来の保険証とマイナ保険証の両方が使えます。
Q どんな利点があるの?
A まず、本人が同意すれぱ、過去の自分の診察記録や服薬のデータを医師らに提供できる。
これまで、受診した医療機関とは別の医療機関で受けた過去の診察内容を把握するには、本人の記憶に頼ったり、お薬手帳で確認したりする必要がありました。
Q 手元のマイナンバーカードをそのまま使えるの?
A マイナ保険証として使うには登録手続きが必要です。パソコンやスマホのほかコンビニのセブンイレブンなどに設置されている「セブン銀行ATM」でも手続きができます。
Q どの医療機関でもマイナ保険証は使えるの?
A マイナ保険証に対応した専用のカードリーダーが設置された医療機関に限られます。 11月27日時点では全医療機関の36%程度です。
診療所に限ると25%程度にとどまっています。医療機関の対応が遅れていることから、厚生労働省は来年4月に原則すべての医療機関でマイナ保険証への対応を義務化することにしています。
Q 紛失したら情報が流出する恐れはないの?
A マイナカードには氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーと本人の顔写真が記載されているけれど、カード自体に医療情報などは人っていません。
ただ、カードのICチップ内の電子証明書を使い、オンラインで保管情報につながります。
薬剤情報や特定健診の記録などは、各管理者が別々に保管していてマイナカードで閲覧できる個人情報がまとめて漏れることはないと厚労省は説明しています。
Q 勝手に使われないの?
A マイナ保険証の場合、医療情報の閲覧ができる医療機関かマイナポータルからのみです。
カードを盗まれたとしても、パスワードを知られていなかったら勝手に閲覧されることはありません。不審な動作が続けばマイナカードのICチップ自体が壊れる仕組みです。
配信 Willmake143