脚の動脈硬化に要注意

2022-10-10

脚の動脈硬化に要注意動脈硬化で血管が詰まる病気というと心筋梗塞や脳梗塞を思い浮かべがちですが、もう一つ覚えておきたい病気があります
脚の動脈硬化が原因の「下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)」です。

ASOを初めて聞く人も多いはずです。旭川医科大学外科学講座血管外科学分野の東信良教授は「高齢者人口の増加に伴い近年、患者数が増えているが、病気の認知度が低く、治療が遅れる人が少なくない」と2022年10月8日の日経新聞の記事の中で述べていました。
今年3月、日本循環器学会と日本血管外科学会が合同で改訂した「末梢動脈疾患ガイドライン」には「市民・患者への情報提供」と題した章が新設されたそうです。
研究班班長の東教授は「医療従事者を対象にしたガイドラインで一般向けの情報発信を行うのは珍しい。この病気のことをぜひ知ってほしい」と話しています。


脚の動脈硬化に要注意ASOは動脈硬化で脚の血管が細くなったり詰まったりして、歩行に支障を来す病気です。
脚の動脈硬化が進めば心臓や脳の血管でも同じことが起きている可能性が高い。

関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)第三循環器内科の飯田修部長は「脚の動脈硬化がある人の約半数が心筋梗塞、約30%が脳梗塞を合併し、これらの病気で命を落とすことも少なくない」と説明しています。


脚の動脈硬化に要注意セルフチェックができます。できれば休まずに1kmほど歩いてみる。
いつも同じくらいの距離で脚の筋肉が痛くなれば、ASOの可能性があります。

動脈硬化は長い時間をかけて進むため、生活習慣がものをいいます。
東教授は「人生100年時代、年をとっても自分の足で歩けるよう、若いころからよく歩く習慣を身につけ、喫煙や脂質、高血糖など血管に蓄積する害を遠ざけておくことが重要だ」と訴えていました。

配信 Willmake143

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