脳梗塞防ぐ最後のチャンス

2022-06-20

脳梗塞防ぐ最後のチャンス「脳梗塞の前触れ発作」と呼ばれている一過性脳虚血発作(TIA)についての記事が2022年6月18日付の日経新聞に載っていました。


脳梗塞防ぐ最後のチャンス一過性脳虚血発作(TIA)は、主に顕動脈や心臓にできた血栓(血液の塊)が血流に乗って脳へ運ばれ、脳の血管を一時的に詰まらせることで起こります。

杏林大学医学部脳卒中医学教室の平野照之教授は「TIAを起こした人の6人に1人が3ヵ月以内に脳梗塞を発症する。そのうちの約半数は48時聞以内に起きるといわれている」と警鐘を鳴らしています。


脳梗塞防ぐ最後のチャンスTIAの症状は24時間以内に消失するとされていますが、聖マリアンナ医科大学東横病院脳卒中センターの植田敏浩センター長は「実際には数分から数十分、長くても1時間以内に消えてしまうことが多い」と話しています。

症状が短時聞で消えても「よくなったから大丈夫だろう」とは思わずに、速やかに脳神経外科や神経内科を受診することが重要です。


脳梗塞防ぐ最後のチャンスTIAの代表的な症状は「顔・腕・言葉・目」でチェツクできます。
顔の片側が下がってゆがむ、片側の腕に力が入らない、言葉が思うように話せずろれつが回らなくなる、片側の目が見えなくなる(一過性黒内障)などです。

TIA後に脳梗塞が起きる危険性を予測するとき、医療機関では「ABCD2スコア」 (表参照)が用いられます。
7点満点で点数が高いほど高リスクとなります。平野教授は「TIAが起きたときは、脳梗塞を防ぐ最後のチャンスと理解して、受診や生活習慣の改善など直ちに行動を起こしてほしい」と呼びかけています。

配信 Willmake143

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