がんと栄養失調

2016-05-20

がんと栄養失調
がんと栄養失調2016年5月19日に光文社新書として出版された 「がんでは死なないがん患者〜栄養失調が寿命を縮める」 という本が、今話題を集めています。アマゾンでも一時的に在庫切れと表示されるほどです。

著者は、藤田保健衛生大学医学部外科・緩和医療学講座の東口?志教授です。日本初の全科型栄養サポートチーム(NST)を設立した東口教授は 「がん患者はがんによって亡くなると思われるでしょうが、実はがん患者の死因の8割になんらかの感染症が関連しています。そうした感染症はがんによって引 き起こされたものではありません。
その多くは、不適切な栄養管理による栄養不足が原因と考えられます。栄養不足で免疫力が低下し、健康な人なら何ともない弱い細菌に感染し、回復で きずに亡くなるのです。がん患者が亡くなる本当の原因が栄養不足であるという現実を治療に役立てることができれば、がん患者はもっと長生きできる はずです」 と述べています。

“病院こそ” 栄養管理が整っていると思うのが普通だが、なぜこんな状況が起きてしまうのか? 東口教授は、「患者さんだけでなく、栄養管理のことを知らない医師が多す ぎることです」 と週刊ポスト2016年6月10日号のインタビューで答えています。
栄養管理に関する医学部の講義はいまも各大学の自主性に任されているそうです。


がんと栄養失調世界でいち早くがん患者の栄養に注目したアメリカでは、「栄養管理が医療の基本」 という考えがあり、70年代から病院内に医師や看護師、管理栄養士、理学療法士、検査技師からなる栄養サポートチーム(NST)を置いて、患者の栄養管理 に努めてきたという記述が週刊ポストの記事の中にありました。
米国国立がん研究所とライセンス契約し、がんに関する最新かつ包括的な情報を配信している “がん情報サイト” には、がんの治療前、治療中、治療後に正しい種類の食事を摂ることができれば、患者さんはより快適かつ活動的に生活できるようになりますと表示されていま す。

配信 Willmake143

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