血管の老化

2016-05-01

血管の老化
血管の老化私たちの体に張り巡らされた動脈と静脈、毛細血管などすべての血管をつなぐと約10万㎞にもなり、その長さは、地球約2.5周分に相当します。 NHKテキスト きょうの健康
の2016年5月号の特集 “血管の老化を防ぐ” にそう書いてありました。


血管の老化心臓は1分間に約70回拍動し、1回に約70ml、1分間に約5ℓの血液を押し出します。そのため、血管壁には血流による衝撃が常に加わりま す。
血管がやわらかいと、衝撃を吸収しながら血液を送っていきますが、血管が硬いと衝撃を上手に吸収できなくなり、末梢の血管への衝撃が大きくなりま す。この衝撃が、血管を傷つけるだけでなく、脳、心臓、腎臓などの機能にも悪い影響を与えるそうです。
静脈には硬化はほとんど起こりません。静脈の血圧はほぼ0㎜Hgで、動脈のような衝撃がほとんどないからだそうです。だから、血管の老化で問題と なるのは、動脈硬化なのです。


動脈硬化には、大きく分けて、狭くなるタイプと硬くなるタイプの2タイプがあると東京医科大学の山科章教授が解説していました。
動脈硬化は、高血圧が最大の原因ですが、骨粗鬆症などで血液中のカルシウムのバランスが乱れている人、糖尿病で高血糖の状態が続いている人にも多 く見られます。
血管の老化で最も怖い動脈硬化は、血管のいちばん内側にある内皮細胞の機能が落ちてくることから始まります。しかし、運動を行うと、血管拡張物質 であるNO(一酸化窒素)が放出され、内皮機能の働きをよくすることがわかっています。

山科教授は 「動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳卒中に至る前に、生活改善を行って血管の老化を予防することが何より大事です。食事の改善、運動、そして喫煙している人 は、禁煙を、今日からでも始めてください」 と最後に語っていました。

血管の老化

配信 Willmake143

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