
いつも疲れて体が重だるい、やる気が出ない、なんだかうつっぽい。そんな症状を訴える人の「多くは、今の生活に強くストレスを感じている人。自律神経のバランスに乱れが生じてそれが疲労感につながる。不安疲労といっていいのでは」と銀座医院の久保明先生は話しています。
通常、多少心や体が疲れても、少し体を休めれば生体防御システムが働き疲労は回復するようになっていますが、ストレスに長くさらされ続けると回復が遅くなります。
「疲労は痛みや発熱と同じく『どこかに炎症が起きているよ』と知らせるアラームサイン。
放っておくと、体のホメオスタシス(恒常性)が保てなくなり、ホルモン分泌の乱れや免疫機能の低下につながることもあります。
また、疲労そのものは病気ではないかもしれませんが、疲労状態が長く続くと、うつ、慢性疼痛、糖代謝の機能低下などにつながることもあります。「ただの疲れ」などと侮ってはいけない」と久保先生は言っています。
自律神経の乱れからくる疲労対策に、久保先生が薦めているのは、まず体を動かすこと。
「姿勢を正して5分歩くだけでも適度に心狛数が上がり、交感神経の緊張がほぐれやすくなる。また、腸は自律神経と深い関わりがあり、やさしくお腹をさするだけで交感神経の興奮が静まりやすい」といっています。
さらに、久保先生が注目しているのがパラミロンです。「近年健康食品でよく見られるミドリムシが体内にもつ多糖類の一種。この成分の摂取で副交感神経の働きが高まることが確認された」そうです。
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「過去を振り返ること」で得られる脳への効果について解説した本です。私たちが過去を振り返って感じる「懐かしさ」という感情を英語にすると、「ノスタルジア」という名詞が一番近いように思われます。
20世紀のなかばころまでの心理学の世界において、「ノスタルジア」という用語は、故郷から遠く離れたときに感じる不安や悲嘆などの心理的な症状を表す言葉として、否定的にとらえられてきました。
ところが「ノスタルジア」の研究が進むにつれて、昔を振り返ることはけっして病的でネガティブな行為ではなくて、精神的にも肉体的にもポジティブな効果がありそうだということがわかってきたそうです。
現在では、高齢者を対象にして、「ノスタルジア」の感情を応用した治療が、医療や介護の現場でも応用されるようになっています。
これまでの研究によれば、過去を振り返って「懐かしさ」を感じることには、大きく分けて次の4つの効果があるとされています。
(1) 脳の健康を維持し、認知症の進行を抑える効果
(2) 未来に向かって生きる力をつける効果
(3) ストレスを解消し、気分転換を助ける効果
(4) 幸福感が得られる効果
コロナ禍で外出もままならず、人とも会えなかったために、ストレスがたまったという人は多いと思います。
友人とおいしいものを食べに行ったり、おしゃれな店でショッピングをしたり、海外旅行に出かけたりと、確かに外に出かけると楽しくて幸せなことはたくさんあります。ただ、これまで私たちは幸せを外に求めすぎたような気がします。
それがコロナ禍で急にできなくなったことで、強いストレスを受けているのかもしれません。しかし、昔を懐かしむことなら自分1人でできます。
外に出かけなくても、自分のなかの記憶を呼び起こして自分1人で幸せになれるのですから、「幸せの自家発電」といってよいでしょう。
ウィズコロナ、アフターコロナの時代に求められるのは、「幸せの自家発電」をする力ではないかと、瀧先生は語っていました。
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東京女子医大病院(東京都)の頭痛外来には、「マスクが気になって仕方がない」と訴える患者が相次いでいるそうです。
清水俊彦客員教授は「知覚神経が過敏になっている予兆。放つておくと、強い片頭痛に襲われることが多く、要注意です」と話しています。
マスクによる皮膚への刺激が脳に興奮を引き起こし、片頭痛につながりやすいとされています。普段は片頭痛がない人でも、特に緻密な不織布でできたサージカルマスクを長時間つけていると、片頭痛を起こすことがあるそうです。
呼吸が十分にできず、血中の二酸化炭素濃度が上がり、脳の血管が広がって頭痛が起きると考えられています。
こうした症状を防ぐために、「マスクをつけているときに、ブドウ糖を含んだあめをなめるとよい」と清水先生はアドバイスしています。
ブドウ糖には、脳の血管を収縮させる効果が期待できるからです。
のどが乾燥すると口内の三叉神経が刺激されるため、マスクを湿らせておくことも予防につながります。
マスクを外せる場所では外し、深呼吸をすることも有効だということです。
神経由来の頭痛だけではなく、在宅ワークで同じ姿勢をとり続けるなど、筋肉の緊張が原因の「緊張型頭痛」もあります。
背中の筋肉を緩めることで和らぐ場合もあります。ただ、片頭痛では体を動かすと脳の血管が拡張し、痛みが増してしまうので、頭痛の原因別に対応することが必要です。
頭痛予防の観点からは、脳の血管を収縮させるカフェインを含むコーヒーやお茶に少量のブドウ糖(砂糖)を入れて飲むのがよいといわれています。
寝込んだり仕事に集中できなかったりといった片頭痛が起きる場合は、日本頭痛学会が認定している専門医や脳神経内科医、脳神経外科医を受診することをすすめています。痛み止めを多用していると頭痛を悪化させることがあり、注意が必要だそうです。
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なかでも最も負荷がかかる親指の爪にトラブルが起こることが多いのが特徴だそうです。巻き爪とは爪が変形し内側に巻き込んだ状態のことです。
なぜ爪は巻いてしまうのか。「そもそも爪は巻き気味に生える性質がある。通常は歩くときに加わる地面からの圧力が対抗力となり、爪が巻こうとする力を抑えている。しかし両者のバランスが崩れると巻き爪になりやい」と埼玉医科大学形成外科の簗由一郎医師は解説しています。
バランスを崩す原因は、先の細いハイヒールなど爪を圧迫する靴を履いていることや、指でしっかりと地面を踏みしめる歩き方をしていないなどが挙げられます。
爪先に余裕があり甲やかかと部分で足を固定できる靴を選び、正しい歩き方を心がけるのが予防・改善策になるそうです。
陥入爪は、爪が周囲の皮膚に食い込んで痛みや炎症を伴う状態です。炎症がひどくなると細菌感染を併発して皮膚が化膿し、激痛で歩けなくなることもあります。
陥入爪の一番の原因は、爪を短く切りすぎる深爪です。高山臨床准教授は「深爪をしていると、地面からの圧で指の先端の皮膚が盛り上がってくる。そこへ伸びてきた爪がぶつかって傷をつくり、陥入爪になる」と話しています。
痛みを感じたら放置せず、爪のトラブルに詳しい医師がいる皮膚科や形成外科を受診しようと記事には書いてありました。
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「人生の最期の時期について、本人の思い(意思)を聞き、かなえるためのプロセス」は、医療や介護の現場で「アドバンス・ケア・プランニング」(Advance Care Planning=ACP)と呼ばれています。
厚生労働省が2018年、「人生会議」と愛称を決めています。積極的に取り組む行政なども増え、広がりを見せています。
人生会議(ACP)とは、あらかじめ、家族、友人、医療者、介護関連職に、自分の人生の目標や「こういうことをしたい」という希望、価値観(人生観や死生観、大切にしたいこと、譲れないことなど)、気がかりなことを伝えておくことです。
そして、それらの情報をもとに、いざというとき、「どんな治療やケアを選ぶか」「療養場所をどこにするか」を決めるだけでなく、「最期の時期をどう過ごしたいか」 「どのように生きていきたいか」を考え、実現していくことなのです。
本人を取り囲む人々がそれを知っておくことには、重要な価値があるといいます。理由は、「命の危険迫ったとき、約7割の人は医療やケアを自分で決めたり、希望を伝えたりすることができなくなる」(厚労省)からです。
その場合、本人に代わって、周囲がいろいろなことを決めなければならなくなります。本人の気持ちや意思を確認しないまま医療やケアの選択をした場合は、家族も医療者や介護者も「本当にそれでよかったのか」と何度も思いを巡らせることになりやすいそうです。
厚労省が18年に発表した国民の意識調査の中でも「大切な人の死に対する心残り」について、約4割が「ある」と回答しています。
めぐみ在宅クリニック(横浜市)院長で、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会代表理事の小澤竹俊医師は、「特に、人生の最期の時期をどうするかについては、周囲がどれだけ情報を集めて選んでも後悔するものです。
でも、みんなで悩み、みんなで決めた選択は、どれを選んでも後悔が少なくなりやすい。人生会議には、そういう効果があります」とアドバイスしています。
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アメリカの研究ではマインドフル・イーティングの実践者は血糖値をコントロールできる割合が高いとの結果も出ています。
海外のマインドフルネス・プログラムではよくレーズンを用いますが、節分の豆まき用の大豆、一箸のご飯、ミニトマトなど何でも応用が可能です。味覚や嗅覚を刺激しすぎない淡泊な昧や匂いのものが適しています。
「香りの瞑想」も紹介されていました。目を閉じ、深呼吸をします。
アロマオイルなどを鼻に近づけ、香りを楽しみます。それに伴う思考(成分は〇〇のようだ、高原のイメージが浮かぶなど)を観察します。
次に感情(心地よい、穏やか、怒り、焦燥感など)の状態を観察します。
最後に10秒ほど頭のてっぺんからつま先までスキャンするように注意を向け、体の感覚(肩がこっている、腰が重いなど)を受け止め、深呼吸をしてすべての感覚を手放します。コーヒーやハーブティー、お線香の香りなどで応用することもできるそうです。
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塩水を使った鼻うがいで四つの効果が期待できるそうです。
1、鼻腔内の異物を洗い流す効果、2、粘膜表面の繊毛運動を活発化させる効果、
3、粘膜のむくみを軽減させる効果、4、ウイルスの増殖を抑制する効果
の四つです。「鼻うがいをするのであれば、滅菌水や一度沸騰した湯冷ましを用いるなど安全な方法を選択することが必須」とも書いてありました。
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最初は、体の片側の皮膚にピリピリとした痛みなどを感じますが、数日から1週問ほどして激痛とともに赤い斑点や水ぶくれが神経に沿って帯状に現れます。
水ぶくれは、やがてかさぶたとなり痛みも消えます。帯状疱疹は重症化すると帯状疱疹後神経痛の原因となるほか、顔面にできた場合は視力、聴力、味覚などの感覚に影響が残ったり表情筋に麻痺が起きたりするそうです。
増え続ける帯状疱疹の対策として登場したのは、罹患率が急増する50代以上を対象とした予防ワクチンです。
帯状疱疹の発症予防だけでなく、発症後の重症化や帯状疱疹後神経痛も減らせます。2016年には水ぼうそう予防のワクチンが帯状疱疹予防にも使えるようになったそうです。
帯状疱疹は健康で「まさか自分が」と思っている人でも突然発症します。本田客員教授は「50代以上の人は積極的に予防ワクチンを検討してほしい」といっていました。
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日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳(2019年)と、過去最高を更新してきました。
その中で大きな課題とされているのが、介護の必要がない健康寿命と平均寿命の間には約10年の差があり、この差が縮まらないことです。
そこで、地域の健康寿命の長さと医療従事者や病床数など医療資源の量との関係を調べたところ、特に男性では、医師の数や病床数ではなく、歯科医療費(保険医療)と相関があることがわかりました。
歯医者さんによく通う地域の男性は、健康寿命が長いのです。どうして、そうなるのか、この研究を昨年発表した京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻講師の細川陸也さんに渡辺専門委員が聞いています。
――この研究は、健康寿命を延ばすために必要な医療資源はなにかを調べたものですね。
「都道府県よりも狭い、いくつかの市区町村をまとめた二次医療圏という地域単位の健康寿命を算出すると、
長い所と短い所では男性で4.5歳、女性で3.5歳の差があります。中部地方の愛知、長野、静岡県の二次医療圏を中心に健康寿命の長い地域が多く、逆に短いのは東北地方などです。
一方、医療資源としては、人口当たりの病床数、医療従事者数、在宅医療施設数、国民健康保険の医療費を指標として、統計的に処理して関連を調べました」。
――医療資源の面から見て、健康長寿に関係するのは、どのような要素でしたか。
「男女では傾向に違いがあります。はっきりと統計的に意味のある違いが表れたのは、男性では、歯科医療費の使用額が高い地域は健康寿命が長いこと。
一方、女性では、リハビリを担う療法士(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の人数や、在宅医療を行う在宅療養支援診療所数、訪問診療施設数との関連が強く見られました」。
――歯科医療費について詳しく教えて下さい。
「国民健康保険の歯科医療費は年間平均で1人2万4000円(保険、自己負担分含む)なのですが、男性の場合、年間1万円多い地域では、健康寿命が0.7歳長いという結果になりました。
女性では、強い相関は見られませんでしたが、傾向は同様でした。口の健康状態は、肺炎などの感染症や心血管疾患など全身の
病気と関連しているし、噛めていないと認知症の危険も高くなることが分かっています。
歯科に通って、予防的なケアを受け、噛める状態を維持することが健康に役立つことが様々な研究で明らかにされてきましたが、ここでもはっきりと結果が出ました」。
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